正答2
解説
正解は2です。
腹部の臓器は、腹膜に包まれて腹腔内にある臓器と、腹膜の後ろにある後腹膜臓器に分けられます。
後腹膜腔に血腫ができている場合は、後腹膜臓器や大血管の損傷を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 脾臓は後腹膜臓器ではなく腹腔内臓器です。
損傷すると腹腔内に出血し、後腹膜の血腫にはなりません。
2:○ 膵臓は後腹膜臓器なので、損傷すると後腹膜腔に血腫ができます。
交通外傷ではハンドルなどで上腹部を強打し、脊椎との間に挟まれて損傷しやすい臓器です。
3:× 肝臓は後腹膜臓器ではなく腹腔内臓器です。
損傷すると腹腔内に大量に出血します。
4:× 空腸は後腹膜臓器ではなく、腸間膜をもつ腹腔内臓器です。
損傷すると腸の内容物が腹腔内に漏れて腹膜炎を起こします。
【ポイント】
主な後腹膜臓器は、膵臓、十二指腸(大部分)、腎臓、副腎、尿管、上行・下行結腸、腹部大動脈、下大静脈です。
後腹膜の損傷は腹膜刺激症状が出にくく、発見が遅れやすいので注意が必要です。