28歳の男性。
バスケットボールの試合で着地した際、左膝関節を負傷した。
左膝に不安定性はないが、内側部に軽度疼痛があり、図に示す固定処置を行った。
処置後の循環確認で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
図は膝関節をテーピングで固定した状態で、大腿と下腿にアンカーを巻き、膝の内側を中心に縦方向と斜め方向のテープを交差させて貼っています。
不安定性がなく内側部に軽度疼痛がある状況から、内側側副靱帯の軽度損傷に対する固定と考えられます。
固定後の循環確認は、固定部より末梢で行うのが原則です。
【選択肢別解説】
1:× スカルパ三角部での拍動確認は適切ではありません。
スカルパ三角(大腿三角)では大腿動脈を触れますが、固定部より中枢側なので、固定による末梢の循環障害を評価できません。
2:× 腓腹筋筋腹の圧迫は循環確認の方法ではありません。
下腿後面の圧痛は深部静脈血栓症の評価などで調べるもので、動脈の循環状態はわかりません。
3:× 膝窩部での拍動確認は適切ではありません。
膝窩部はテーピングの固定範囲に含まれ、固定部より末梢の循環を確認する方法にはなりません。
4:○ 足爪床部の圧迫で循環を確認します。
足趾の爪を圧迫して白くさせ、離した後に速やかに赤みが戻るかを確認します。
戻りが遅い場合は、テープによる圧迫で末梢の血流が障害されていると判断し、巻き直しなどを行います。
【ポイント】
固定や包帯の後は、固定部より末梢の皮膚色・皮膚温・爪床の毛細血管再充満・しびれを確認します。
下肢では足背動脈の拍動も確認の指標になります。