正答1
解説
正解は1です。
骨折を合併した脱臼(脱臼骨折)の後遺症として、変形性関節症が起こりやすい関節を問う問題です。
関節面の骨折で適合性が崩れると、荷重や反復運動で軟骨が傷みやすくなります。
【選択肢別解説】
1:○ 肩関節は骨折合併例でも変形性関節症が起こりにくい関節です。
肩関節は荷重関節ではなく、骨頭に対して関節窩が小さい構造で、関節面にかかる圧が比較的小さいためです。
大結節骨折を合併した脱臼でも、後遺症は拘縮が中心となります。
むしろ大結節骨折を合併した例は、反復性脱臼になりにくいとされます。
2:× 肘関節は骨折合併例で変形性関節症が起こりやすい関節です。
肘関節は骨の適合性が高い蝶番関節なので、鉤状突起や橈骨頭の骨折を伴うと適合性が崩れ、拘縮や変形性関節症を残しやすくなります。
3:× 指関節は骨折合併例で変形性関節症が起こりやすい関節です。
PIP関節(近位指節間関節)の脱臼骨折などでは、小さな関節面の段差がそのまま関節症や拘縮につながります。
4:× 股関節は骨折合併例で変形性関節症が起こりやすい関節です。
寛骨臼骨折を伴う後方脱臼では、荷重関節であることに加えて骨頭壊死も起こるため、変形性関節症に進行しやすくなります。
【ポイント】
変形性関節症は、荷重関節や適合性の高い関節の関節内骨折で起こりやすくなります。
肩関節の脱臼の後遺症は「反復性脱臼」が代表と覚えます。