正答4
解説
正解は4です。
腹腔内遊離ガス像(フリーエア)は、本来は腹腔内に存在しないガスが、腹腔にもれ出た状態を示します。
腹部の立位単純X線写真では、横隔膜の下に三日月状の透亮像として写ります。
【選択肢別解説】
1:× 肝損傷ではガスは生じません。
肝臓は実質臓器で、損傷すると腹腔内出血を起こします。
2:× 腎損傷ではガスは生じません。
腎臓は後腹膜にある実質臓器で、損傷すると後腹膜血腫や血尿を起こします。
3:× 脾損傷ではガスは生じません。
脾臓は血流の豊富な実質臓器で、損傷すると大量の腹腔内出血を起こします。
4:○ 消化管穿孔では腹腔内遊離ガス像を認めます。
消化管の中のガスが、破れた穴から腹腔内にもれ出るためです。
【ポイント】
腹部外傷では、実質臓器の損傷は出血、管腔臓器の損傷は腹膜炎とフリーエアを起こすと区別します。
フリーエアは立位で横隔膜下、左側臥位で肝臓の外側に集まります。