正答4
解説
正解は4です。
写真は中脳の横断面で、上方中央に黒く抜けた小さな孔(中脳水道)があり、下方の左右には大きな大脳脚のふくらみがあります。
矢印は、大脳脚とその背側の被蓋との境界に帯状に広がる、やや暗い色調の領域を指しています。
これは黒質で、ドーパミンを伝達物質とするニューロンが集まっています。
黒質のドーパミン作動性ニューロンは、線条体(被殻と尾状核)へ投射します。
【選択肢別解説】
1:× 歯状核は黒質からの投射先ではありません。
小脳の深部にある小脳核で、小脳からの出力を赤核や視床へ送ります。
2:× オリーブ核は黒質からの投射先ではありません。
延髄にある神経核で、小脳へ線維を送ります。
3:× 赤核は黒質のドーパミン作動性ニューロンの投射先ではありません。
赤核は中脳被蓋にあり、主に小脳や大脳皮質からの入力を受けます。
4:○ 被殻は黒質のドーパミン作動性ニューロンの投射先です。
黒質から線条体へ向かう経路を黒質線条体路といい、運動の調節に働きます。
【ポイント】
黒質のドーパミン作動性ニューロンが変性すると、線条体のドーパミンが不足してパーキンソン病が起こります。
黒質線条体路は大脳基底核による運動調節の重要な経路です。