正答4
解説
正解は4です。
図は脳底部の動脈を腹側から見た模式図です。
下方の左右2本の太い血管は椎骨動脈で、合流して上へ向かう1本の脳底動脈になります。
矢印は、合流する直前の椎骨動脈から外側へ出る細い枝を指しており、これは後下小脳動脈です。
後下小脳動脈は延髄外側部と小脳下面を栄養します。
【選択肢別解説】
1:× 視床は後下小脳動脈の灌流域ではありません。
視床は主に後大脳動脈の枝(視床穿通動脈など)で栄養されます。
2:× 内包は後下小脳動脈の灌流域ではありません。
内包は主に中大脳動脈から出るレンズ核線条体動脈などで栄養されます。
3:× 後頭葉は後下小脳動脈の灌流域ではありません。
後頭葉は脳底動脈の終枝である後大脳動脈で栄養されます。
4:○ 延髄外側部は後下小脳動脈が栄養します。
椎骨動脈から出るこの動脈が延髄の外側を回り込んで分布するためです。
【ポイント】
後下小脳動脈や椎骨動脈が閉塞すると、延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)が起こります。
同側の顔面と反対側の体幹・四肢で温痛覚が障害される交代性の感覚障害が特徴です。