正答4
解説
正解は4です。
免疫不全症は、遺伝子異常などで生まれつき起こる原発性(先天性)と、感染や薬剤などで後から起こる続発性(後天性)に分けられます。
選択肢のうち後天性のものを選びます。
【選択肢別解説】
1:× 重症複合型免疫不全症は先天性の免疫不全です。
遺伝子異常によりT細胞とB細胞の両方の機能が障害され、乳児期から重い感染を繰り返します。
2:× ディジョージ症候群は先天性の免疫不全です。
胎生期の咽頭嚢の発生異常により胸腺が低形成となり、T細胞が欠乏します。
副甲状腺の低形成による低カルシウム血症や心奇形を伴います。
3:× 伴性無ガンマグロブリン血症は先天性の免疫不全です。
X染色体上の遺伝子異常によりB細胞が成熟できず、抗体が作られません。
男児に発症し、細菌感染を繰り返します。
4:○ ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は後天性の免疫不全です。
HIVがCD4陽性T細胞(ヘルパーT細胞)に感染して破壊し、細胞性免疫が低下します。
進行すると日和見感染症などを発症し、後天性免疫不全症候群(AIDS)となります。
【ポイント】
後天性免疫不全の原因には、HIV感染のほか、抗癌剤や副腎皮質ステロイド薬、低栄養、高齢なども含まれます。
先天性の代表疾患とあわせて区別しておきましょう。