正答4
解説
正解は4です。
関節リウマチは、滑膜の炎症が続いて関節の軟骨や骨が破壊される自己免疫疾患です。
手では、MP関節やPIP関節の破壊と腱の走行の偏りによって、特徴的な変形が生じます。
【選択肢別解説】
1:× 猿手は正中神経麻痺でみられる変形です。
母指球筋が萎縮して母指の対立ができず、母指が他の指と同じ平面に並びます。
2:× 鷲手は尺骨神経麻痺でみられる変形です。
骨間筋や虫様筋の麻痺により、MP関節が過伸展し、PIP関節とDIP関節が屈曲します。
3:× 太鼓ばち指は、指先が太鼓のばちのように膨らみ、爪が丸く弯曲する変形です。
肺癌や気管支拡張症などの慢性肺疾患、チアノーゼ性心疾患でみられます。
4:○ 手指尺側偏位は、MP関節で指が小指側に曲がる変形で、関節リウマチに特徴的です。
MP関節の滑膜炎で関節包や靱帯がゆるみ、伸筋腱が尺側へずれることで生じます。
【ポイント】
関節リウマチの手指変形は、「尺側偏位・スワンネック変形・ボタン穴変形・ムチランス変形」です。
神経麻痺の手は、「猿手=正中神経」「鷲手=尺骨神経」「下垂手=橈骨神経」と覚えます。