正答1
解説
正解は1です。
この問題は肉芽腫性炎でないものを選ぶので、○ が答えです。
肉芽腫性炎は、マクロファージ由来の類上皮細胞や多核巨細胞が集まって結節(肉芽腫)を作る、特殊な慢性炎症です。
【選択肢別解説】
1:○ 偽膜性大腸炎は、抗菌薬の投与後に増えたクロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシルの毒素で起こる腸炎です。
粘膜表面にフィブリンや壊死物からなる偽膜ができる偽膜性炎であり、肉芽腫は作りません。
2:× 結核は代表的な肉芽腫性炎です。
中心に乾酪壊死を伴い、類上皮細胞とラングハンス巨細胞が取り囲む肉芽腫を作ります。
3:× サルコイドーシスは原因不明の肉芽腫性疾患です。
乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が、肺門リンパ節・肺・眼・皮膚などにできます。
4:× 野兎病は野兎病菌による人獣共通感染症です。
リンパ節などに化膿を伴う肉芽腫を形成するため、肉芽腫性炎に含まれます。
【ポイント】
肉芽腫性炎の代表は「結核・サルコイドーシス・梅毒(ゴム腫)・ハンセン病・野兎病・猫ひっかき病」です。
偽膜性大腸炎は「抗菌薬投与後の下痢と偽膜」で、偽膜性炎として区別します。