正答4
解説
正解は4です。
足関節の内返し強制では、最初に外側の前距腓靱帯が損傷されます。
前距腓靱帯の走行・機能と、損傷時の所見を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 疼痛や腫脹の程度と損傷程度は比例しません。
靱帯が完全に断裂した重症例では、かえって疼痛が軽いこともあります。
そのため疼痛だけで軽症と判断せず、不安定性の評価が必要です。
2:× 疼痛が増強するのは直角位ではなく底屈位での内反強制です。
前距腓靱帯は外果前縁から距骨頸部に向かって走り、底屈位で緊張します。
足関節直角位で緊張するのは踵腓靱帯です。
3:× 記述の圧痛部位は前距腓靱帯ではありません。
外果と第5中足骨基部を結ぶ線の中点から前方の部位は、踵骨前方突起にある二分靱帯付近にあたります。
前距腓靱帯の圧痛は外果の前下方にみられます。
4:○ 重症例では距骨の前方引き出し症状がみられます。
前距腓靱帯は距骨の前方への移動を制動しています。
完全断裂では制動が失われ、踵を前方に引くと距骨が前方へ大きく動きます。
【ポイント】
内返し捻挫では前距腓靱帯、次いで踵腓靱帯が損傷されます。
前距腓靱帯は底屈位で緊張し、前方引き出しテストで評価すると覚えましょう。