正答1
解説
正解は1です。
ベネット損傷は、投球動作の繰り返しにより、肩甲骨の関節窩の後下縁に骨棘ができる投球障害です。
後方の関節包や上腕三頭筋長頭の付着部に繰り返し牽引力が加わることが原因とされます。
この問題はみられないものを選ぶので、○ が答え(みられないもの)です。
【選択肢別解説】
1:○ 肩関節の外旋可動域の減少は、ベネット損傷ではみられません。
投球動作を繰り返す肩では、外旋可動域はむしろ大きくなります。
減少しやすいのは、後方の関節包が硬くなることによる内旋可動域です。
2:× 肩関節の外転・外旋で疼痛を生じるので、記述はベネット損傷でみられる所見です。
外転・外旋位では、上腕骨頭が関節窩の後方に押しつけられ、骨棘のある後方部にストレスが加わります。
3:× 肩関節後方に圧痛があるので、記述はベネット損傷でみられる所見です。
骨棘のある関節窩の後下方に一致して、圧痛を認めます。
4:× 投球時のコッキング期に疼痛を訴えるので、記述はベネット損傷でみられる所見です。
コッキング期の終わりには肩が最大外転・外旋位となり、肩の後方に痛みを訴えます。
ボールを離した後のフォロースルー期にも、後方関節包が引き伸ばされて痛むことがあります。
【ポイント】
投球障害肩では、外旋可動域の増大と内旋可動域の減少がよくみられます。
ベネット損傷は「関節窩後下縁の骨棘、肩後方の痛みと圧痛」と覚えましょう。