正答
解説
本問は採点除外(全員正解)です。
妊娠中は、胎児にブドウ糖を優先して届けるため、母体のインスリンの効きが悪くなります(インスリン抵抗性)。
選択肢の4つのホルモンはいずれも抗インスリン作用をもつとされ、正答を1つに絞れません。
そのため厚生労働省は、受験者全員を正解として扱いました。
【選択肢別解説】
1:○ エストロゲンは妊娠中に胎盤から大量に分泌されます。
妊娠中のインスリン抵抗性を高めるホルモンの一つとして挙げられます。
2:○ プロゲステロンも胎盤から大量に分泌され、インスリンの働きを弱める作用があります。
妊娠中のインスリン抵抗性に関わるホルモンの一つです。
3:○ hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、主に妊娠初期に絨毛から分泌され、妊娠黄体を維持するホルモンです。
妊娠中の糖代謝を変化させるホルモンの一つとして挙げられることがあります。
4:○ hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)は、抗インスリン作用をもつ代表的なホルモンです。
胎盤の増大とともに妊娠後半に分泌が増え、母体の脂肪分解を進めて、ブドウ糖を胎児に回します。
【ポイント】
妊娠中のインスリン抵抗性には、hPLを中心に、プロゲステロン、エストロゲン、コルチゾール、プロラクチンなどが関わります。
hPLは妊娠後半に増えるため、妊娠糖尿病は妊娠中期以降に発症しやすくなります。