第103回 助産師国家試験 午前問52
Aさん(39歳、1回経産婦)。
妊娠中の経過は順調であった。
妊娠40週2日、陣痛が開始したため入院となった。
午前1時30分、陣痛は2〜3分間欠、発作は40〜50秒。
午前2時00分に破水。
「便がしたい感じ。どうしてこんなに痛いの」と言いながら強くいきんでいる。
内診所見は子宮口7cm開大、展退度90%、Station+1。
医師の処置を受けて A さんの状態は安定し、痛みも軽減した。
分娩後4時間の時点で助産師とともに初回歩行を行ったところ、気分不快を訴えたため車椅子で ベッドに戻った。
A さんのバイタルサインは脈拍 94/分、血圧 100/50 mmHg。
分娩後の総出血量 1,600 mL であった。
出生後の児の状態は良好である。
ベッドに戻った A さんは児との面会を希望した。
この時点での A さんと児への対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
総出血量1,600mLは産科危機的出血域に近く、初回歩行で気分不快を生じた状況では母児同室・新生児室移動・早期母子接触は循環動態への負担と転倒リスクから不適切。
「病室で短時間の面会」が安全と母子愛着形成を両立する選択。
1の母児同室、2の早期母子接触、3の新生児室への移動はいずれも母体回復後に検討、5の翌日まで面会なしは愛着形成支援の機会を逸する。
産後出血後の早期離床は段階的に進め、補液・採血・バイタル安定確認後に車椅子等で面会を実現する。
助産師は母体の安全と母子相互作用の両立を図り、家族にも状況を説明する。まとめて解く
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