第102回 助産師国家試験 午後問109
開院して1年の産婦人科クリニック。
分娩数は月20件である。
今まで夜間に分娩が重なることはなかった。
ある日の夜勤は、分娩担当の助産師Aと褥婦担当の看護師の2名で勤務をしていた。
陣痛室には分娩進行中の初産婦1名と経産婦1名がいた。
初産婦が3日間便秘であったため助産師Aは浣腸を施行した。
2名の産婦は順調に分娩が進行し、児の娩出時間はほぼ同時になった。
初産婦の分娩は産科医が看護師と対応したので、助産師Aは1人で経産婦の分娩を介助し、児の臍帯切断を行った。
看護師は両方の新生児への対応を行った。
産科医は両方の産婦と新生児の健康状態に問題がないことを確認した。
助産師Aは分娩介助の翌日から外来勤務だったため、分娩3日後に助産録の記載をした。
保健師助産師看護師法に規定される助産師の業務を踏まえ、助産師 A の勤務内容で改善が求められる行為はどれか。
正答4
解説
正解は4。
保助看法第42条では助産録の記載義務が定められ、助産に関する事項を「助産後遅滞なく」記載することが義務付けられる(実務的には分娩後速やかに記載)。
分娩後3日後の記載は「遅滞なく」に反し改善が求められる(4が正答)。
助産録の保存期間は5年(保助看法施行規則)。
1の初産婦への浣腸は助産師の業務範囲内で問題ない。
2の医師立ち会いなし分娩介助は助産師の独立業務(保助看法第3条)で、正常分娩は助産師単独で介助可能。
3の医師立ち会いなしの臍帯切断も助産師業務範囲(分娩介助の一環)。
助産師は保助看法の業務範囲(第3条助産業務、第38条異常時の医師指示)、守秘義務(第42条の2)、記録義務(第42条助産録、5年保存)を厳格に遵守する必要がある。まとめて解く
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