第101回 助産師国家試験 午前問55
Aさん(17歳、高校生)。
無月経を主訴に、母親とともに病院を受診した。
妊娠反応は陰性で、思春期やせ症による無月経と診断された。
その後、定期的に病院を受診し、月経は再開した。
2回目の受診時からは、交際中の男性がついてくるようになった。
ある日、Aさんは1人で受診し、相談室で助産師に話し始めた。
Aさんは「友達の紹介で、3か月前から彼と付き合い始めた。彼はとてもいい人。でも、最近私が待ち合わせに少し遅れると、イライラして腕を引っ張ったり、大声で怒鳴ったりするようになった。昨日は殴られそうになった。その後はいつもの優しい彼に戻って、二度としないと謝ったから許した。彼を怒らせる私も悪いと思う。でも、ちょっと怖かった」と話した。
A さんと交際中の男性との関係を説明する理論で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
DVのサイクル理論(Walkerの暴力サイクル理論)は緊張形成期→爆発期→ハネムーン期(仲直り期)の3相が繰り返され、被害者が関係から離れにくくなる構造を説明する。
DV被害妊婦の理解と支援に不可欠なフレームワーク。
1の適応理論や2のストレス対処理論は一般的ストレス対応理論で関係性暴力の構造には特化しない。
4のアタッチメント理論はBowlbyの母子愛着形成で本例の親密パートナーとの暴力関係を直接説明する理論ではない(成人愛着への応用はあるがDVサイクルとは別)。
DV被害妊婦支援では安全計画・通報義務・社会資源連携が必要。まとめて解く
第101回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第101回 助産師国家試験 の全110問を見る →