第100回 助産師国家試験 午前問55
在胎29週0日、体重1,400 gで出生した男児。
NICUに入院後に呼吸窮迫症候群〈RDS〉のため気管挿管、人工サーファクタントの投与を受けた。
生後2日、人工呼吸管理によって呼吸状態は安定していたが、強い啼泣直後に心拍数80/分に低下し、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が98%から70%に急激に低下した。
生後2週に頭部超音波検査を施行したところ、両側の脳室周囲にエコー輝度の低い領域が認められた。
頭部超音波像(別冊No. 7)を別に示す。
この所見について正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
脳室周囲のエコー輝度低下が認められる所見は脳室周囲白質軟化症(PVL)の進行期(嚢胞形成期)に矛盾せず、PVLは早産児(特に在胎32週未満)の主要な脳障害で、子宮内感染(絨毛膜羊膜炎)・低酸素虚血が原因となる。
痙性両麻痺型脳性麻痺の主因として知られる。
1の高炭酸ガス血症は脳血流増加で脳室内出血(IVH)のリスク因子となるがPVLの直接原因とは限らない。
2のアテトーゼ型脳性麻痺は核黄疸(基底核障害)が原因で、PVLでは痙性両麻痺型が主。
4の自閉症スペクトラム障害はPVLが直接の原因ではなく多因子。
早産児の脳障害は超音波で早期発見し、絨毛膜羊膜炎管理が予防の鍵となる。まとめて解く
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