第100回 助産師国家試験 午前問53
Aさん(41歳、初産婦)。
人工授精にて妊娠。
予定帝王切開術にて男児を出産した。
産褥8日、母子ともに出産後の経過は順調で、児の体重2,800 gで退院した。
夫は単身赴任で、現在子どもと2人暮らし。
実父母は県外で暮らしている。
退院後3週間は実母が手伝いに来ていた。
1か月健康診査では母子ともに健康であり、児の体重は3,800 gであった。
A さんは、2週後に母乳相談の予約をしていたが来所しなかった。
翌日助産師は連絡を取り自宅を訪問した。
家の中は物が散乱しており、A さんは疲弊した表情で「もう疲れました。
泣いている子どもを見ると、私も涙が止まらない。
何もする気が起こらず、自分のことはどうでもよくなってしまう」と話した。
助産師は A さんの気持ちをしばらく傾聴した。
児の健康状態は良好であった。
その後の助産師の対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
「何もする気が起きない」「自分のことはどうでもよくなる」と希死念慮・意欲低下を呈し、産後うつ病が強く疑われる状況である。
家庭訪問で家の中が散乱しセルフネグレクト傾向もあるため、地域の保健師と連携し継続支援・精神科受診調整・児への安全確保を行うことが最優先である。
1の育児サークル紹介は本人の精神状態では参加困難。
2の母乳相談に来所を勧めることは外出意欲のない本人に負担。
3の児を乳児院に預けることは選択肢の1つだが、まず保健師との連携・精神科受診で本人支援を整えることが先。
産後うつ病の発見・連携は健やか親子21の重点課題で、母子保健法・児童福祉法に基づく市町村との情報共有が必要である。まとめて解く
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