あるコールセンタでは,顧客からの電話による問合せに対応するオペレータを支援するシステムとして,顧客とオペレータの会話の音声を認識し,顧客の問合せに対する回答の候補をオペレータの PC の画面に表示する AI を導入した。
1日の対応件数は1,000件であり,問合せ内容によって二つのグループ A,B に分けた。
AI 導入前後の各グループの対応件数,対応時間が表のとおりであるとき,AI 導入後に,1日分の1,000件に対応する時間は何%短縮できたか。
グループ A:AI 導入前 対応件数500件・対応時間 全体の80%,AI 導入後 対応件数500件・対応時間 AI 導入前と比べて30%短縮。
グループ B:AI 導入前 対応件数500件・対応時間 全体の20%,AI 導入後 対応件数500件・対応時間 AI 導入前と同じ時間。
正答4
解説
正解は4です。
AI導入によって、1日の対応時間の合計が何%短縮されたかを求める問題です。
AI導入前の対応時間全体を100として、導入後の時間を計算します。
【計算】
AI導入前の対応時間全体を100とします。
グループAの導入前の時間は、全体の80%なので80です。
グループBの導入前の時間は、全体の20%なので20です。
グループAの導入後の時間は、30%短縮されるので80×(1-0.3)=56です。
グループBの導入後の時間は、変わらないので20です。
導入後の合計時間は、56+20=76です。
短縮された時間は、100-76=24です。
したがって、短縮率は24÷100=24%です。
【選択肢別解説】
1:× 15%は、30%の短縮に件数の割合(500件÷1,000件=50%)を掛けた値です。
対応時間の割合ではなく件数の割合で換算している点が誤りで、正しくは時間の割合80%を掛けて24%です。
2:× 16%は、計算結果の24%と一致しません。
グループAの時間は全体の80%なので、短縮されるのは全体の80%×30%=24%です。
3:× 20%は、計算結果の24%と一致しません。
短縮されるのはグループAの時間80のうちの30%で、全体の24%に当たります。
4:○ 対応時間全体のうち、グループAの80のうち30%にあたる24が短縮されるので、24%短縮です。
【ポイント】
「30%短縮」はグループAの時間に対する割合なので、全体に対する割合に直すには80%を掛けます。
0.8×0.3=0.24と一度に計算することもできます。