刑法には,コンピュータや電磁的記録を対象としたIT関連の行為を規制する条項がある。
次の不適切な行為のうち,不正指令電磁的記録に関する罪に抵触する可能性があるものはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
刑法の不正指令電磁的記録に関する罪(いわゆるウイルス作成罪)に該当する行為を問う問題です。
この罪は、正当な理由なく、他人のコンピュータで実行させる目的でウイルスを作成・提供・供用・取得・保管する行為を処罰します。
【選択肢別解説】
1:× 会社が購入したソフトウェアを無断で個人のPCにインストールする行為は、ライセンス契約違反や著作権侵害の問題です。
ウイルスに関する罪ではありません。
2:× 応募者の個人情報を無断で目的外に利用する行為は、個人情報保護法に関わる問題です。
3:○ 正当な理由なく、他人のコンピュータに誤動作を起こさせるウイルスを収集して保管する行為は、不正指令電磁的記録の取得・保管の罪に抵触する可能性があります。
作成だけでなく取得や保管も処罰の対象です。
4:× 他人のIDとパスワードを本人に無断で第三者に教える行為は、不正アクセス禁止法で禁止される「不正アクセスを助長する行為」に当たります。
【ポイント】
不正指令電磁的記録に関する罪は、2011年の刑法改正で新設されました。
ウイルスを作るだけでなく、取得や保管も対象になる点がよく問われます。