ある商品の4月の仕入と売上が表のとおりであるとき,移動平均法による4月末の商品の棚卸評価額は何円か。
移動平均法とは,仕入の都度,在庫商品の平均単価を算出し,棚卸評価額の計算には直前の在庫商品の平均単価を用いる方法である。
〔4月の取引(入庫・出庫・在庫,単位は数量=個・単価=円・合計=円)〕
・4月1日 繰越:入庫 数量100・単価10・合計1,000,在庫 数量100・平均単価10・合計1,000
・4月8日 仕入:入庫 数量100・単価14・合計1,400,在庫 数量200・平均単価12・合計2,400
・4月18日 売上:出庫 数量150,在庫 数量50
・4月29日 仕入:入庫 数量50・単価16・合計800,在庫 数量100
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正答3
解説
正解は3です。
移動平均法では、仕入のたびに在庫の平均単価を計算し直し、出庫はその時点の平均単価で払い出します。
4月18日の出庫後の在庫と、4月29日の仕入を合わせて平均単価を求めます。
【計算】
4月8日の仕入後の在庫は200個、平均単価12円、合計2,400円です。
4月18日に150個を出庫すると、在庫は50個になり、金額は50個×12円=600円です。
4月29日に単価16円で50個を仕入れると、仕入金額は800円です。
在庫は50+50=100個、金額は600+800=1,400円になります。
このときの平均単価は1,400÷100=14円です。
4月末の棚卸評価額は100個×14円=1,400円です。
【選択肢別解説】
1:× 1,280円は、総平均法で計算した値です。
4月に受け入れた全体の金額3,200円を数量250個で割った単価12.8円で、在庫100個を評価しています。
移動平均法では仕入のたびに単価を計算し直すので、1,400円になります。
2:× 1,300円は、後入先出法で計算した値です。
4月18日の出庫を新しい4月8日仕入分から払い出すと、繰越分の50個(単価10円)が残り、4月29日仕入分800円と合わせて1,300円になります。
移動平均法では、出庫後の50個を平均単価12円で評価します。
3:○ 移動平均法で計算すると、4月末の在庫100個の平均単価は14円となり、棚卸評価額は1,400円です。
4:× 1,500円は、先入先出法で計算した値です。
古い繰越分から払い出すと、4月8日仕入分の50個(14円)と4月29日仕入分の50個(16円)が残り、1,500円になります。
【ポイント】
棚卸評価の方法には、移動平均法のほか、総平均法、先入先出法、後入先出法があります。
同じ取引でも方法によって評価額が変わるので、どの単価で払い出すかを方法ごとに確認しましょう。