A さん(58 歳、男性、土木作業員)は妻(55 歳、主婦)と長男(28 歳、会社員)の 3 人暮らし。
半年前から歩行時のふらつきや手の震えがみられ、医療機関を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。
指定難病の医療費助成の申請のために保健所を訪れた A さんは、様々な不安があると話した。
しかし、その日は A さんの都合で時間が取れず、対応した保健師は 3 日後の家庭訪問を約束した。
初回の家庭訪問における保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
Aさんは58歳の土木作業員で、半年前から歩行時のふらつきや手の震えがあり、脊髄小脳変性症と診断されました。
保健所では様々な不安があると話しましたが、時間が取れなかったため、初めての家庭訪問になります。
初回の訪問では、まずAさんの現在の状態と不安の内容を把握し、信頼関係を築くことが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 患者会の紹介は、初回訪問で優先する対応ではありません。
Aさんの不安の内容や状態がわからない段階では、患者会が役立つかどうか判断できません。
2:○ 心身の状況を確認することが、初回訪問で優先する対応です。
ふらつきや震えの程度、日常生活や仕事への影響、病気の受け止め方や不安の内容を確かめることで、必要な支援を判断できます。
Aさんの話を丁寧に聴くことは、不安を和らげ、信頼関係を築くことにもつながります。
3:× 介護保険サービスの導入の提案は、初回訪問で優先する対応ではありません。
脊髄小脳変性症は介護保険の特定疾病ですが、Aさんは現在も仕事を続けており、介護サービスが必要な状態かはまだわかりません。
4:× 疾患に関する講演会への参加を勧めるのは、初回訪問で優先する対応ではありません。
まずAさん自身の状態と不安を把握することが先です。
【ポイント】
難病の療養者への初回訪問では、心身の状態と生活への影響、病気の受け止め方を把握し、支援の土台となる関係をつくります。