人口約 3,300 人の A 町にある B 地区は人口約 200 人で商店や飲食店が連なっている地域である。
B 地区は高齢化率 50 % で、独居高齢者世帯も多い。
早朝、B 地区で大規模火災が発生し、死者が 1 名、重傷者が 2 名出ている。
火災発生から 10 日が経った。
避難所で不眠を訴える住民が増え、イライラしている様子も見受けられる。
B 地区の担当保健師は、今後の避難住民の心のケアを検討していくために、精神保健福祉センターの精神科医師に応援要請を行った。
B 地区の担当保健師が精神保健福祉センターの精神科医師に依頼する内容で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
火災から10日が経ち、避難所では不眠やイライラを訴える住民が増えています。
保健師は、避難住民全体の心のケアを今後どのように進めるかを検討するために、精神科医師の応援を求めています。
【選択肢別解説】
1:○ 保健師の地区活動における心のケアの方針について、専門的な助言を受けるのが適切です。
精神保健福祉センターは保健所や市町村への技術指導・援助を担う機関であり、保健師の活動を専門的に支える役割と合っています。
2:× 避難住民へのストレスチェックの実施は、心のケアの方針を決めたうえで行う個別の取り組みです。
方針を検討する段階で、精神科医師に実施そのものを依頼するのは順序が逆です。
3:× 医療保護入院が必要な住民がいるという情報はありません。
不眠やイライラは災害後によくみられるストレス反応であり、入院体制の整備は求められていません。
4:× 睡眠障害を訴える住民の診察は、個別の医療の提供です。
今回の目的は避難住民全体の心のケアの方針を検討することであり、それに合いません。
【ポイント】
災害後の不眠やイライラの多くは「異常な事態に対する正常な反応」であり、まず見守りと生活支援で対応します。
専門機関には、個別の診療よりも地域全体の支援方針への助言を求めるのが保健師活動の基本です。