第106回 保健師国家試験 午後問106
Aさん(32歳、男性)。
父親は死去し、母親は隣の市で生活している。
Aさんは26歳の頃に会社で「自分は何でもできる」と言い、話がすぐに飛躍し強引な契約やミスが続き、27歳で退職となった。
翌年、無理な自動車運転による交通事故を起こし、入院先の病院で双極性障害と診断された。
1か月の入院ののち退院したが、その後はアルバイトを転々としながら1人で暮らしていた。
A さんは3か月間、精神科に医療保護入院した。
退院後は地区担当保健師が、 月1回程度訪問をしている。
退院3か月が経過したある日、A さん宅を訪問すると A さんは笑顔で覇気があり「薬に頼らなくても、よく眠れるようになりました。
体調も良いし、先生も次回受診のことは言ってなかったので通院はもう終わりです。
これからアルバイトを探す予定です」と話した。
A さんへの地区担当保健師の支援で最も優先度が高いのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
「保健師同伴での受診を勧める」が正しい。
医療保護入院後の地域生活継続中の事例で、本人が『通院はもう終わり』と自己判断している場面。
精神疾患(特に統合失調症・うつ病・双極性障害)は服薬中断による再発率が高く、本人の判断ではなく主治医の判断による減薬・終了が必要。
保健師同伴受診は本人の不安軽減と医師との適切なコミュニケーション仲介を担う。
1の患者会参加は服薬中断問題の解決にならない。
2の就労移行支援は再発リスクのある状態では時期尚早。
4の民生委員見守りは服薬問題に直接介入できない。
地域精神保健活動では、再発予防(服薬継続・受診継続・規則正しい生活)が中核で、保健師は本人と医療機関の架け橋となる。
精神保健福祉法・精神科地域移行支援の体系を理解する。まとめて解く
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