第106回 保健師国家試験 午前問44
人口12万人のA市のB地区。
1980年代に開発された新興住宅地で、市全体の出生は緩やかに減少し、高齢化が進行している。
B地区では月2回、民生委員3名と地区内のボランティア7名をスタッフとして、地区の乳幼児とその保護者を対象とした育児サロンが10年ほど前から開催されている。
地区担当保健師は2〜3か月ごとにサロンに参加し、参加者やスタッフの相談に応じている。
ある日、民生委員の C さんから「最近加わったスタッフから、(保護者にどう声かけして良いか自信がなくて不安だ)という声を聞いた。
民生委員としてどうしたら良いだろうか」と保健師に相談があった。
保健師が C さんに提案する内容で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
「『スタッフ間で保護者への関わり方を振り返る機会を設けましょう』」が正しい。
住民組織やボランティアの育成では、個別の不安を集団全体の学びに転換することがエンパワメント支援の基本である。
Schönのリフレクティブ・プラクティスや経験学習サイクルに基づき、スタッフ同士で経験を振り返り共有する場を設けることで、個人の不安が集団の力に変わる。
1の見守りは課題を放置する。
2の個別指導はCさん個人に負担集中し、組織的育成にならない。
4の『出席しなくて良い』は学習機会を奪い問題を悪化させる。
保健師は住民組織への伴走者として、メンバーが自ら学び合う仕組みづくりを支援する『ファシリテーター』の役割を担う。
住民主体・エンパワメントの観点で最も適切な対応である。まとめて解く
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