次の文は、ピアジェ(Piaget, J.)の認知発達に関する記述である。
適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 物や現象の一部に注意が集中し、同時にいくつかの側面に注意を向けることが難しいことを脱中心化と呼んだ。
B 自己中心性とは、他者の視点に自分が立ったり、自分と他者の相互関係を捉えたりすることが難しいことを意味する。
C 特に幼児では自他未分化のため、自分の視点や経験にとらわれて、ものごとを判断してしまうと考えた。
D 幼児期には、遊びの活動に伴ってリズミカルに繰り返される独語(ひとり言)が多く発せられるが、それは思考機能をもつことを実証した。
(組み合わせ)
正答4
解説
正答は選択肢4(A:×/B:○/C:○/D:×)です。
Aは×:物の一部だけに注意が集中して複数の側面を同時に捉えられないことをピアジェは「中心化」と呼びました。
「脱中心化」はその克服を指すため、記述は用語が逆です。
Bは○:自己中心性とは、他者の視点に立ったり相互関係を把握したりすることが難しい状態を指し、正しい記述です。
Cは○:自他未分化により自分の視点や経験に縛られてものごとを判断してしまうというピアジェの考え方を正確に述べています。
Dは×:幼児の独語(ひとり言)に思考機能があると主張したのはヴィゴツキーであり、ピアジェは幼児の独語を自己中心的言語と捉えて社会的コミュニケーションに発展する前段階と位置づけました。