正答3
解説
正解は3です。
統合失調症の症状評価には、症状の種類と重症度を面接で系統的に点数化する評価尺度が用いられます。
【選択肢別解説】
1:× 文章完成法テスト(SCT:Sentence Completion Test)は、書きかけの文を完成させる投影法の性格検査です。
統合失調症の症状の重症度を測るものではありません。
2:× ミネソタ多面人格目録(MMPI:Minnesota Multiphasic Personality Inventory)は、多数の質問に答える質問紙法の人格検査です。
人格の傾向をみるもので、症状評価の尺度ではありません。
3:○ 陽性・陰性症状評価尺度(PANSS:Positive and Negative Syndrome Scale)は、統合失調症のために作られた尺度です。
陽性症状、陰性症状、総合精神病理の3領域を面接で評価し、重症度や治療効果の判定に使います。
4:× ロールシャッハ・テストは、インクのしみの図版への反応を分析する投影法の人格検査です。
思考の特徴をみる参考にはなりますが、症状評価尺度ではありません。
5:× 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は、認知症のスクリーニング検査です。
統合失調症の症状評価には用いません。
【ポイント】
陽性症状は幻覚・妄想など、陰性症状は感情鈍麻・意欲低下などです。
両方をまとめて評価できるのがPANSSです。
【用語】
陽性・陰性症状評価尺度:統合失調症の陽性症状・陰性症状・総合精神病理を面接で点数化する評価尺度である。
ロールシャッハ・テスト:インクのしみの図版が何に見えるかを答えさせ、パーソナリティを分析する投影法の検査である。
ミネソタ多面人格目録:多数の質問項目への「はい・いいえ」の回答から、性格や精神的な傾向を調べる質問紙法の検査である。
改訂長谷川式簡易知能評価スケール:質問に口頭で答えさせて点数化し、認知症のスクリーニングに用いられる検査である。
文章完成法テスト:書きかけの文の続きを自由に書かせ、性格や心理状態をとらえる投影法の検査である。