正答4
解説
正解は4です。
失読の種類と、それぞれに特徴的な誤り(錯読)の組合せを問う問題です。
読みの経路には、文字から意味を経由する経路と、文字を音に変換する経路があり、どちらが障害されるかで誤り方が変わります。
【選択肢別解説】
1:× 表層失読の特徴は逐字読みではなく、類音性錯読(規則化錯読)です。
意味を介した経路が障害され、不規則な読みの語を音の規則どおりに読んでしまいます。
2:× 純粋失読の特徴は語義化錯読ではなく、逐字読みです。
文字を一つずつ読んだり、指でなぞったりして読むと読めることがあります。
3:× 音韻失読の特徴は規則性錯読ではありません。
文字を音に変換する経路が障害され、非語が読めず、実在の語に読み誤る語彙化錯読が特徴です。
4:○ 深層失読の特徴は意味性錯読です。
「犬」を「ねこ」と読むように、意味の近い別の語に読み誤ります。
音韻経路の障害に加え、意味経路にも障害がある状態と考えられています。
5:× 失読失書の特徴は類音性錯読ではなく、読みと書字の両方の障害です。
左角回の損傷で生じることが知られています。
【ポイント】
深層失読は意味性錯読、表層失読は類音性錯読、音韻失読は非語の読みの障害、純粋失読は逐字読みと整理しましょう。
【用語】
深層失読:意味の近い別の語に読み誤る意味性錯読が特徴の失読である。
表層失読:不規則な読みの語を音の規則どおりに読んでしまう失読である。
音韻失読:文字を音に変換する経路が障害され、非語が読めなくなる失読である。
純粋失読:文字を一つずつ読む逐字読みが特徴で、書字は保たれる失読である。
失読失書:読むことと書くことの両方が障害される状態で、左角回の損傷で生じる。
逐字読み:語をまとまりとして読めず、文字を一つずつたどって読む読み方である。