正答2
解説
正解は2です。
基本母音は、舌の位置と唇の形をもとに、ダニエル・ジョーンズが定めた母音の基準点です。
共通語の5母音のうち、どれが基本母音に近いかが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 共通語の「ア」は基本母音の[a]とは位置がずれています。
[a]は前舌の広母音ですが、「ア」はそれより後ろ寄りの中舌の広母音です。
2:○ 共通語の「イ」は基本母音の[i]に近いです。
前舌が高く、唇を丸めない狭母音で、ほぼ同じ位置で発音されます。
3:× 共通語の「ウ」は基本母音の[u]とは異なります。
[u]は唇を丸めますが、「ウ」は唇の丸めが弱く、舌もやや前寄りで、[ɯ]で表されることが多いです。
4:× 共通語の「エ」は基本母音の[e]より口の開きが大きいです。
[e]と[ɛ]の中間あたりで発音されます。
5:× 共通語の「オ」は基本母音の[o]より口の開きが大きいです。
[o]と[ɔ]の中間あたりで、唇の丸めも弱めです。
【ポイント】
共通語の母音で基本母音にほぼ一致するのは「イ」です。
特に「ウ」が非円唇寄りである点はよく出題されます。
【用語】
基本母音:舌の位置と唇の形をもとに、ジョーンズが定めた母音の基準となる音である。
非円唇:唇を丸めずに発音することを指し、唇を丸める円唇と対になる母音の区別である。
広母音:口を大きく開けて出す、舌の位置が低い母音を指す音声学の用語である。
狭母音:口の開きが小さく、舌の位置が高い状態で出す母音を指す音声学の用語である。