正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
この問題は後続母音による条件異音で「ない」ものを選ぶので、○ が答えです。
条件異音とは、同じ音素が周囲の環境によって決まった別の音で現れることです。
【選択肢別解説】
1:○ [z]と[dz]は後続母音による条件異音ではありません。
語頭や撥音の後では破擦音[dz]、母音の間では摩擦音[z]になりやすく、語の中の位置で決まります。
2:○ [l]と[ɾ]は後続母音による条件異音ではありません。
日本語のラ行子音では両者が話者や場面によって入れ替わり、自由異音とされます。
3:× [dz]と[dʑ]は後続母音による条件異音です。
ザ行はイの前で歯茎硬口蓋の[dʑ](ジ)になります。
4:× [t]と[tɕ]は後続母音による条件異音です。
タ行はイの前で[tɕ](チ)になります。
5:× [n]と[ɲ]は後続母音による条件異音です。
ナ行はイの前で口蓋化して[ɲ](ニ)になります。
【ポイント】
条件異音は環境で決まり、自由異音は環境に関係なく入れ替わります。
タ行の[ts](ツ)はウの前で現れる条件異音で、これも後続母音によるものです。
【用語】
条件異音:同じ音素が、前後の音などの環境によって使い分けられて現れる別々の音である。
自由異音:同じ音素に属し、環境に関係なく入れ替わっても意味が変わらない複数の音である。
音素:意味の区別に役立つ、言語の音の最小の単位のことである。
破擦音:閉鎖に続いて、同じ位置で摩擦を伴ってゆっくり開放される音である。
摩擦音:口の中にせまいすきまを作り、そこを息が通るときの摩擦で出す音である。