正答1
解説
正解は1です。
声帯や喉頭の良性疾患と、その主な原因の組み合わせを問う問題です。
音声酷使、喫煙、感染、刺激(挿管や胃酸)のどれが原因かで整理します。
【選択肢別解説】
1:○ 喉頭乳頭腫はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で生じます。
主に6型と11型が原因で、切除しても再発を繰り返しやすい腫瘍です。
2:× ポリープ様声帯の主な原因は、分泌腺開口部の閉塞ではなく喫煙です。
声帯の粘膜固有層浅層(ラインケ腔)に浮腫が生じ、低く太い声になります。
3:× 声帯結節の主な原因は、気管挿管ではなく音声酷使です。
歌手や教師、よく叫ぶ子どもに多く、両側の声帯の前方3分の1付近にできます。
4:× 声帯嚢胞の主な原因は、音声酷使ではなく分泌腺開口部の閉塞などです。
分泌物がたまって袋状になる貯留嚢胞が代表的です。
5:× 喉頭肉芽腫の主な原因は、喫煙ではなく気管挿管や胃食道逆流です。
声帯後方の声帯突起付近に、粘膜への刺激によって生じます。
【ポイント】
「結節=音声酷使」「ポリープ様声帯=喫煙」「嚢胞=分泌腺の閉塞」「肉芽腫=挿管・逆流」「乳頭腫=HPV」と対応させて覚えます。
【用語】
喉頭乳頭腫:ヒトパピローマウイルスの感染で喉頭に生じる良性の腫瘍で、再発しやすい。
ポリープ様声帯:声帯のラインケ腔にむくみがたまる疾患で、喫煙との関係が強い。
声帯結節:音声の酷使により、声帯の前方3分の1付近にできる両側性の小さな隆起である。
声帯嚢胞:声帯の粘膜内に袋状の構造ができ、分泌物がたまる疾患である。
喉頭肉芽腫:声帯の後方にできる、粘膜への刺激が原因の肉芽組織である。
ヒトパピローマウイルス:皮膚や粘膜に感染して、いぼや乳頭腫などをつくるウイルスである。