正答4
解説
正解は4です。
伝音難聴は、外耳や中耳の障害で音が内耳まで伝わりにくくなる難聴です。
内耳や聴神経より中枢の障害による難聴は感音難聴と呼ばれます。
【選択肢別解説】
1:× 薬剤性難聴は感音難聴です。
アミノグリコシド系抗菌薬やシスプラチンなどが内耳の有毛細胞を傷つけます。
2:× 機能性難聴は器質的な障害がない難聴です。
心因などによるもので、他覚的検査では聴力が保たれています。
3:× 加齢性難聴は感音難聴です。
高音域から左右対称に聴力が低下していきます。
4:○ 滲出性中耳炎は伝音難聴をきたします。
中耳に液体がたまって鼓膜や耳小骨が振動しにくくなり、ティンパノグラムはB型を示します。
5:× メニエール病は感音難聴です。
内リンパ水腫によって、低音域から聴力が低下するのが特徴です。
【ポイント】
伝音難聴の原因は耳垢栓塞、中耳炎、鼓膜穿孔、耳硬化症、耳小骨奇形などです。
小児の滲出性中耳炎は言語発達に影響するため注意が必要です。
【用語】
伝音難聴:外耳や中耳の障害により、音が内耳へ十分に伝わらないために生じる難聴である。
滲出性中耳炎:鼓膜の内側の中耳腔に液体がたまり、聞こえが悪くなる中耳の疾患である。
メニエール病:内リンパ水腫により、めまい発作と難聴、耳鳴りを繰り返す内耳の疾患である。
機能性難聴:聴覚器に器質的な異常がないのに、心理的な要因で聞こえが悪くなる難聴である。
加齢性難聴:加齢に伴い、主に高音域から両耳の聴力が徐々に低下する感音難聴である。