正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
補聴器の特性の測定方法と、適合に関わる用語の理解を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 規準利得-90dBSPLで測定するは誤った組合せです。
規準利得は、入力音圧レベル60dB SPLで測定します。
90dB SPLの入力で測定するのは、最大出力音圧レベル(OSPL90)です。
2:× 2ccカプラ-外耳道容積とほぼ同じは、正しい組合せとされます。
2ccカプラは補聴器の出力を測るための容積2cm³の測定器具で、補聴器を装用したときの外耳道の容積をおおまかに模擬したものです。
3:× 密閉型疑似耳-実耳で発生する音圧に近似するは正しい組合せです。
疑似耳は人の外耳道と鼓膜の音響特性をまねており、2ccカプラより実耳に近い値が得られます。
4:× ダンパー-共鳴周波数の利得と最大出力を抑制するは正しい組合せです。
音の通り道に入れる音響抵抗の部品で、特定の周波数で生じる共鳴のピークをなだらかにします。
5:× 裸耳利得-補聴器装用で外耳道を塞ぐと失われるは正しい組合せです。
裸耳利得は外耳道の共鳴などによって本来得られている増幅のことで、耳栓などで外耳道を塞ぐと失われます。
【ポイント】
補聴器の特性測定では、最大出力音圧レベルは90dB SPL入力、規準利得は60dB SPL入力と区別して覚えましょう。
実際の装用状態での評価には、挿入利得などの実耳測定も用いられます。
【用語】
規準利得:入力音圧レベル60dB SPLで、利得調整器を規準の位置にして測定する補聴器の利得である。
2ccカプラ:補聴器の特性測定に用いる、容積2ccの空洞をもつ測定用の器具である。
密閉型疑似耳:外耳道と鼓膜を模した装置で、実際の耳で発生する音圧に近い値を測るのに使う。
ダンパー:補聴器の音の通り道に入れる音響抵抗の部品で、共鳴による周波数特性の山を抑える。
裸耳利得:補聴器をつけない耳が、外耳道などの共鳴によって本来もっている音の増幅量である。