正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はムンプスウイルスによる感染症です。
耳下腺の腫脹のほかに、さまざまな合併症を起こします。
【選択肢別解説】
1:× 唾石はみられません。
唾石は唾液腺の中に結石ができるもので、顎下腺に多く、ウイルス感染が原因ではありません。
2:○ 睾丸炎はみられます。
思春期以降の男性が感染すると、精巣炎(睾丸炎)を合併することがあります。
3:○ 感音難聴はみられます。
ムンプス難聴と呼ばれ、多くは一側性の高度な感音難聴で、回復が難しいのが特徴です。
4:× 口腔乾燥症は流行性耳下腺炎の症状ではありません。
慢性的な口腔乾燥は、シェーグレン症候群や薬の副作用などで起こります。
5:× 乾燥性角結膜炎はみられません。
涙液の減少による目の乾燥は、シェーグレン症候群の代表的な症状です。
【ポイント】
ムンプスの合併症は、無菌性髄膜炎・精巣炎・卵巣炎・膵炎・難聴が代表的です。
ムンプス難聴は一側性が多いため、乳幼児では気づかれにくい点に注意が必要です。
【用語】
流行性耳下腺炎:ムンプスウイルスの感染により耳下腺が腫れる感染症で、おたふくかぜとも呼ばれる。
睾丸炎:精巣に炎症が起こる病気で、思春期以降のムンプスの合併症としてみられる。
感音難聴:内耳から聴神経、脳にかけての障害で生じる難聴である。
唾石:唾液の通り道にできる石のような塊で、唾液の流れを妨げて腫れや痛みを起こす。
乾燥性角結膜炎:涙の量が減り、目の表面が乾燥して傷つきやすくなる状態である。
ムンプス難聴:ムンプスウイルスの感染で起こる感音難聴で、多くは一側性で高度となり回復しにくい。