正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
滲出性中耳炎は、急性の炎症症状を伴わずに中耳腔に液体がたまる病気で、小児の難聴の原因として多くみられます。
耳管の機能が未熟なことが背景にあります。
【選択肢別解説】
1:× 小児の滲出性中耳炎は、片側性よりも両側性が多いです。
2:× 小児は耳閉塞感を訴えることが少なく、呼んでも返事をしない、テレビの音が大きいなどで気づかれたり、健診で発見されたりします。
3:× 中耳腔は陽圧ではなく陰圧になっています。
耳管の換気が悪く、中耳の空気が吸収されて陰圧になるためです。
4:○ 正しい記述です。
口蓋裂児は、耳管を開く口蓋帆張筋の働きが悪いため、滲出性中耳炎の合併率が高くなります。
5:○ 正しい記述です。
鼓膜チューブを留置すると中耳腔の換気が保たれて液体が排出され、聴力が改善します。
【ポイント】
滲出性中耳炎のティンパノグラムはB型(平坦型)またはC型(陰圧型)を示します。
口蓋裂児は聴力の定期的な確認が必要です。
【用語】
滲出性中耳炎:急性の炎症症状がなく、中耳腔に液体がたまる病気で、難聴の原因となる。
鼓膜チューブ:鼓膜に小さな穴を開けて入れる細い管で、中耳の換気を保つ。
耳閉塞感:耳が詰まったように感じる症状で、小児ではあまり訴えられない。
口蓋裂:口の天井にあたる口蓋が、生まれつき裂けている状態である。