正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
図は、2モーラ語「ア_」の音声の時間波形5つ(Ⅰ〜Ⅴ)で、横軸は時間(0〜0.8秒)、縦軸は振幅です。
どの波形も前半に第1モーラ「ア」の大きな振幅があり、0.3〜0.4秒付近の第2子音の部分の形が異なります。
子音の種類(破裂音、摩擦音、鼻音、接近音、はじき音)は、この部分の波形に表れます。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
Ⅰでは2つの母音の間に振幅がほぼ0の無音区間があり、その後に母音が始まります。
無声破裂音[k]の閉鎖区間であり、「アカ」に一致します。
2:○ 誤った組み合わせです。
Ⅱでは母音の間に、振幅は小さいものの切れ目なく周期的な波形が続いています。
これは声帯振動を伴う鼻音の特徴で、「アナ」に当たります。
3:○ 誤った組み合わせです。
Ⅲでは母音の間に、振幅が小さく不規則な雑音状の区間がはっきり分かれて存在します。
これは無声摩擦音[s]の特徴で、「アサ」に当たります。
4:× 正しい組み合わせです。
Ⅳでは母音から次の母音へ振幅が途切れずになめらかに移っています。
接近音[j]の特徴で、「アヤ」に一致します。
5:× 正しい組み合わせです。
Ⅴでは母音の間で振幅が短く小さくくぼむだけで、すぐに次の母音に移ります。
はじき音[ɾ]の短い接触を示し、「アラ」に一致します。
【ポイント】
時間波形では、無声破裂音は無音区間、無声摩擦音は不規則な雑音、鼻音は振幅の小さい周期波として表れます。
スペクトログラムでは、摩擦音は高い周波数の雑音、鼻音は低いフォルマントとして確認できます。
【用語】
時間波形:音の振幅が時間とともにどう変わるかを示した図である。
振幅:音の波の揺れの大きさのことで、音の大きさに対応する。
摩擦音:口の中の狭いすき間に息を通して出す雑音を伴う子音である。
はじき音:舌先で歯茎を軽くはじいて出す短い子音で、ラ行の子音にあたる。
接近音:口の中を完全には狭めず、母音に近い形で出す子音である。