正答5
解説
正解は5です。
がん患者のリハビリテーションでは、病期や全身状態に応じた運動の選択と、多職種での対応が重要です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
がん悪液質では炎症や代謝異常により骨格筋量が減少します。
2:× 正しい記述です。
蛋白の合成が優位な同化期には、筋力増強訓練で筋量の回復が期待できます。
3:× 正しい記述です。
がんに伴って増えるサイトカインは、倦怠感や易疲労の原因になります。
4:× 正しい記述です。
身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を合わせたトータルペインには、チーム医療で対応します。
5:○ 誤りです。
リンパ浮腫には用手的リンパドレナージ(マッサージ)が複合的理学療法の一部として用いられます。
禁忌なのは、蜂窩織炎などの急性炎症がある場合などに限られます。
【ポイント】
リンパ浮腫の複合的理学療法は、スキンケア、用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下の運動からなります。
異化が進む時期には、過度な筋力訓練を避けて活動性の維持を目標にします。
【用語】
悪液質:がんなどの病気に伴い、体重や筋肉が著しく減っていく全身の消耗状態である。
サイトカイン:免疫や炎症に関わる細胞が分泌する、情報伝達を担う小さなたんぱく質の総称である。
トータルペイン:身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を合わせてとらえる全人的な苦痛である。
リンパ浮腫:リンパの流れが滞り、手足などに水分がたまってむくむ状態である。
同化期:体内でたんぱく質の合成が分解より優位になり、筋肉をつくりやすい時期を指す。