正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
初期アルツハイマー病の脳血流シンチグラフィ(SPECT)で血流が下がる部位を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
前部帯状回の血流低下は、前頭側頭型認知症などで目立つ所見です。
初期のアルツハイマー病の特徴ではありません。
2:○ 正しい記述です。
後部帯状回の血流低下は、初期アルツハイマー病の早期から現れる代表的な所見です。
3:○ 正しい記述です。
楔前部は頭頂葉の内側面にあり、後部帯状回とともに早期から血流が低下します。
4:× 誤りです。
中心前回は一次運動野で、アルツハイマー病では末期まで比較的保たれます。
5:× 誤りです。
島の血流低下は初期アルツハイマー病の特徴的な所見ではありません。
【ポイント】
初期アルツハイマー病のSPECTでは、後部帯状回・楔前部・頭頂側頭葉の血流低下が特徴です。
MRIでは海馬を含む側頭葉内側の萎縮が手がかりになります。
【用語】
後部帯状回:大脳半球の内側面で、脳梁を取り巻く帯状回の後ろの部分である。
楔前部:頭頂葉の内側面にある領域で、後部帯状回に隣接している。
SPECT:単一光子放射断層撮影の略で、放射性の薬剤を使い、脳の血流などの分布を断層画像にして調べる検査である。
海馬:側頭葉の内側にあり、新しい記憶の形成に重要な部位である。