正答3
解説
正解は3です。
めまいを起こす疾患のうち、利尿剤による治療で症状が軽快するものを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 前庭神経炎は、前庭神経の炎症(ウイルス感染が疑われる)で起こる激しい回転性めまいです。
治療は安静や副腎皮質ステロイドなどで、利尿剤は用いません。
2:× 突発性難聴は、突然の感音難聴にめまいを伴うことがある疾患です。
治療の中心は副腎皮質ステロイドで、利尿剤は標準的な治療ではありません。
3:○ メニエール病は内耳の内リンパ水腫が原因と考えられています。
浸透圧利尿剤(イソソルビドなど)で内リンパ水腫を軽減すると、めまい発作が軽快します。
4:× 起立性調節障害は、思春期に多い自律神経の調節障害です。
立ちくらみなどが起こりますが、治療は生活指導や昇圧剤などで、利尿剤は用いません。
5:× 良性発作性頭位めまい症は、耳石が半規管に入り込んで起こるめまいです。
治療は頭位治療(浮遊耳石置換法)で、利尿剤は用いません。
【ポイント】
メニエール病は、回転性めまい・難聴・耳鳴・耳閉感の発作を繰り返す疾患です。
病態は内リンパ水腫なので、利尿剤が治療薬になります。
【用語】
利尿剤:尿の量を増やして、体内の余分な水分や塩分を排出させる薬である。
メニエール病:内耳の内リンパ水腫により、回転性めまい・難聴・耳鳴を繰り返す疾患である。
前庭神経炎:前庭神経の炎症で突然の激しい回転性めまいが起こるが、聴力は通常保たれる疾患である。
突発性難聴:原因がはっきりしないまま、突然に感音難聴が生じる疾患である。
良性発作性頭位めまい症:特定の頭の向きで短時間の回転性めまいが起こるが、聴力は通常保たれる疾患である。