正答2
解説
正解は2です。
呼吸に関わる肺気量位と、発声・構音時の呼吸筋の働きを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 最大呼気位でも、肺には呼出できない残気量が残ります。
肺内の空気をすべて呼出した状態ではありません。
2:○ 安静呼気位は、肺が縮もうとする力と胸郭が広がろうとする力がつり合った位置です。
呼吸筋が弛緩した状態であり、このときの肺気量が機能的残気量です。
3:× 深吸気で働くのは、横隔膜や外肋間筋、胸鎖乳突筋などの吸気筋です。
腹筋は吸気筋ではなく呼気筋です。
4:× 無声摩擦音は、狭めた声道に呼気を流し続けて乱流の雑音をつくる音です。
呼気が停止するのは閉鎖音の閉鎖期です。
5:× 持続発声では、肺の大きな気量から話し始めるとき、横隔膜などの吸気筋が徐々に弛緩して呼気の流れを調節します。
収縮を強めていくわけではありません。
【ポイント】
発声時の呼気は、肺気量が多いうちは吸気筋の制動、少なくなると腹筋などの呼気筋の収縮によって調節されます。
安静呼気位(機能的残気量位)が発声の呼吸を考える基準点になります。
【用語】
最大呼気位:息を最大限に吐き出し終えた状態の肺気量位で、肺内には残気が残っている。
安静呼気位:安静に息を吐き終えた位置で、肺と胸郭の弾性がつり合っている肺気量位である。
無声摩擦音:声帯を振動させず、狭めた声道に息を通して出す雑音の子音である。
横隔膜:胸腔と腹腔を隔てる筋で、収縮すると吸気を起こす主要な呼吸筋である。