正答5
解説
正解は5です。
脳の病変が主に灰白質(神経細胞)にあるか、白質(神経線維)にあるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ピック病は前頭葉と側頭葉の大脳皮質が萎縮する疾患です。
主に障害されるのは白質ではなく灰白質の神経細胞です。
2:× アルツハイマー病は大脳皮質の神経細胞が脱落する疾患です。
主な病変は白質ではなく灰白質にあります。
3:× パーキンソン病は中脳黒質のドパミン神経細胞が変性する疾患です。
主な病変は白質ではなく神経核(灰白質)にあります。
4:× ハンチントン舞踏病は線条体、特に尾状核の神経細胞が変性する疾患です。
主な病変は白質ではなく灰白質にあります。
5:○ 多発性硬化症は中枢神経の白質に脱髄が多発する疾患です。
髄鞘が障害されて伝導が乱れ、症状の再発と寛解を繰り返します。
【ポイント】
白質が主に障害される疾患として、多発性硬化症や白質ジストロフィーを押さえます。
ビンスワンガー型の血管性認知症も白質病変が中心です。
【用語】
多発性硬化症:脳や脊髄の白質で神経線維の髄鞘が壊れる自己免疫性の疾患で、再発と寛解を繰り返す。
ハンチントン舞踏病:線条体の変性により、不随意な舞踏様の運動と認知症が現れる遺伝性の疾患である。
ピック病:前頭葉と側頭葉が萎縮し、人格変化や言語障害が目立つ認知症である。
白質:神経細胞から出る神経線維が集まった部分で、髄鞘があるため白く見える。