正答4
解説
正解は4です。
言語の検査では、語のなじみ深さ(親密度)、イメージのしやすさ(心像性)、語の長さ(語長)などの性質が成績に影響します。
これらを統制した刺激語を使うと、どの性質で成績が変わるかを分析できます。
【選択肢別解説】
1:× STA(失語症構文検査)は、文の理解と産生を文法の難しさの段階ごとに評価する検査です。
語の性質を統制する検査ではありません。
2:× SLTA(標準失語症検査)は、聴く・話す・読む・書く・計算の26項目で失語症の全体像を評価する総合検査です。
語の性質を体系的に統制してはいません。
3:× TMT(トレイル・メイキング・テスト)は、数字や文字を順に線で結ぶ課題で注意機能を評価する検査です。
4:○ 正しい選択肢です。
SALA失語症検査は認知神経心理学的な考え方に基づく検査で、親密度・心像性・語長などを統制した刺激語を用いています。
障害された処理過程を詳しく分析できます。
5:× WAB(WAB失語症検査)は、失語症のタイプ分類や失語指数を求める総合検査です。
語の性質を統制する検査ではありません。
【ポイント】
総合的な失語症検査はSLTAとWAB、掘り下げ検査はSALAやTLPA(失語症語彙検査)、構文の検査はSTAと整理しましょう。
SALAとTLPAは語の属性を統制している点が特徴です。
【用語】
心像性:語が具体的な映像として心に浮かびやすいかどうかの程度である。
親密度:その語をふだんどのくらい目にしたり耳にしたりするかの程度である。
SALA:SALA失語症検査のことで、語の親密度や心像性などを統制した語を用いて言語の処理過程を調べる。
SLTA:標準失語症検査で、聴く・話す・読む・書く・計算の5つの側面から失語症を評価する。
WAB:WAB失語症検査のことで、失語指数の算出と失語のタイプ分類ができる総合的な失語症検査である。
TMT:トレイルメイキングテストで、注意や遂行機能を調べる検査である。