正答1
解説
正解は1です。
顔面骨骨折の種類と、それぞれで生じやすい症状を問う問題です。
複視は眼球運動の障害で左右の眼の視線がずれたときに起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい選択です。
ブローアウト骨折(眼窩吹き抜け骨折)では眼窩底などが骨折し、下直筋や眼窩内組織が骨折部に挟まって眼球運動が制限されるため複視が生じます。
2:× 誤りです。
ルフォーⅠ型骨折は上顎の歯槽部より上を水平に走る骨折で、主な症状は咬合不全です。
眼窩にはかからないため複視は通常生じません。
3:× 誤りです。
鼻骨骨折の主な症状は鼻の変形や鼻出血で、複視は生じません。
4:× 誤りです。
下顎骨関節突起部骨折では咬合の異常や開口障害が起こりますが、複視は生じません。
5:× 誤りです。
頬骨弓骨折では陥凹変形や、筋突起との干渉による開口障害が起こりますが、眼窩には及ばないため複視は通常生じません。
【ポイント】
眼窩が関わる骨折(吹き抜け骨折、頬骨体部骨折、ルフォーⅡ・Ⅲ型など)では複視が起こりえます。
開口障害が主症状となる頬骨弓骨折との対比が頻出です。
【用語】
複視:一つの物が二重に見える状態で、左右の眼の視線がずれることで生じる。
ブローアウト骨折:眼窩の底や内側の壁が外からの衝撃で折れる骨折で、眼窩吹き抜け骨折ともいう。
Le FortⅠ型骨折:上顎骨を歯槽部の上で水平に分断する骨折で、噛み合わせの異常を起こす。
頬骨弓骨折:こめかみの下から頬にかけて張り出す頬骨弓が折れる骨折である。