正答2
解説
正解は2です。
加齢に伴うコミュニケーション機能と嚥下機能の変化を問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 嚥下と喉頭下垂の組み合わせは正しいです。
加齢で喉頭の位置が下がり、嚥下時の喉頭挙上が不十分になりやすくなります。
2:○ 構音と子音の置換の組み合わせは誤りです。
高齢者では歯の喪失や運動機能の低下で構音がやや不明瞭(歪み)になることはありますが、別の子音に置き換わる置換は加齢の特徴ではありません。
3:× 記憶と近時記憶の低下の組み合わせは正しいです。
加齢では数分から数日前の出来事の記憶が低下しやすく、昔の記憶は比較的保たれます。
4:× 聴覚と語音明瞭度の低下の組み合わせは正しいです。
加齢性難聴では高い周波数から聴力が低下し、言葉の聞き取りが悪くなります。
5:× 発声と声帯萎縮の組み合わせは正しいです。
声帯の筋の萎縮で声門が閉じにくくなり、気息性の声や声の弱さが生じます。
【ポイント】
加齢性難聴は両側対称の高音障害型の感音難聴で、語音明瞭度が純音聴力の割に悪いことが特徴です。
子音の置換は、主に小児の構音発達の途上や機能性構音障害でみられる誤りです。
【用語】
喉頭下垂:加齢により喉頭の位置が下がる変化で、嚥下時の喉頭挙上に影響する。
近時記憶:数分から数日ほど前の出来事を覚えておく記憶で、加齢や認知症で低下しやすい。
語音明瞭度:聞かせた語音のうち、正しく聞き取れた割合を示す指標である。
声帯萎縮:声帯の筋や粘膜がやせて薄くなる状態で、高齢者の声がかすれる原因となる。
置換:ある音が別の音に置き換わって発音される、構音の誤り方の一つである。