正答3
解説
正解は3です。
喉頭のさまざまな検査について、その特徴と適応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 直達鏡検査は頸部を伸展できない場合には向きません。
硬性の喉頭鏡を口から挿入するため頸部の伸展が必要で、伸展できない場合は軟性の喉頭ファイバースコープが適しています。
2:× 喉頭ストロボスコピーは発声困難な場合には有用ではありません。
周期的な声帯振動を前提に振動をゆっくり見せる検査なので、発声が持続できないと観察できません。
3:○ 針電極による筋電図は内喉頭筋の評価に有用です。
甲状披裂筋や輪状甲状筋などに針を刺して活動電位を記録し、神経麻痺と関節固着の区別などに用います。
4:× 空気力学的検査は声帯の隆起性病変の診断には向きません。
呼気流率や声門下圧などから発声の効率を評価する検査で、病変の形態は内視鏡で観察します。
5:× パラトグラフィは嚥下時の喉頭閉鎖の評価には用いません。
舌と口蓋の接触パターンを記録する検査で、構音の評価に用います。
【ポイント】
形態を見るなら内視鏡、振動を見るならストロボスコピー、筋の活動を見るなら筋電図、機能の効率を見るなら空気力学的検査と整理します。
【用語】
直達鏡検査:硬い喉頭鏡を口から挿入して、喉頭を直接観察する検査である。
喉頭ストロボスコピー:ストロボ光で声帯振動をゆっくり動いているように見せ、粘膜波動を観察する検査である。
筋電図:筋が活動するときに生じる電気活動を記録する検査で、針電極を用いると個々の筋を調べられる。
空気力学的検査:発声時の呼気流率や声門下圧などを測り、発声の効率を調べる検査である。
パラトグラフィ:人工口蓋板を用いて、発音時の舌と口蓋の接触位置を記録する検査である。