正答2
解説
正解は2です。
評価や研究で扱うデータの性質(尺度水準)と、検査の標準化や評価にかかわる用語の理解を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 評価の客観性は、量的か質的かで決まるものではありません。
手続きが標準化され、評価者が変わっても同じ結果になる信頼性があるかどうかで決まります。
2:○ 名義尺度のデータにも、カイ二乗(χ²)検定などのノンパラメトリック検定を適用できます。
度数の偏りを検定することで、統計的な仮説検定が可能です。
3:× 言語聴覚療法の評価で扱うデータの多くは、比率尺度ではなく順序尺度です。
重症度の段階評価や評定尺度による評価がその例です。
4:× 検査の標準化は、後ろ向きではなく前向き(前方視的)に行われます。
あらかじめ手続きを定めた検査を標準化サンプルに実施して、基準値を作成します。
5:× 機能回復が頭打ちになることはプラトーと呼びます。
天井効果は、検査が易しすぎて得点が上限付近に集中し、差や変化を検出できなくなる現象です。
【ポイント】
名義尺度ではカイ二乗検定、順序尺度ではマン・ホイットニーのU検定などのノンパラメトリック検定が使えます。
天井効果の反対に、検査が難しすぎて得点が下限に集中する現象を床効果といいます。
【用語】
名義尺度:分類のための名前や番号だけに意味がある尺度である。
統計的仮説検定:データの差が偶然と考えられるかどうかを確率で判断する方法である。
比率尺度:原点が0で、間隔だけでなく比にも意味がある尺度である。
天井効果:課題が易しすぎて得点が上限に集まり、差が出にくくなる現象である。
後方視的:過去に起こった出来事の記録や資料をさかのぼって調べる研究の見方を指す。
プラトー:回復や学習の進みが頭打ちになり、変化がみられなくなった状態である。