正答2
解説
正解は2です。
発声時の喉頭の調節(声区・声の高さ)と、呼吸運動の関係を問う問題です。
裏声と地声、高音と低音で、声帯の長さ・厚み・筋の働きがどう変わるかを整理しておく必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 裏声発声時には、輪状甲状筋の働きで声帯が引き伸ばされ、厚みは減って薄くなります。
2:○ 吸気発声(息を吸いながらの発声)では、仮声帯が外転して声門上部が広く開くことが知られています。
呼気発声時のように仮声帯が内転して声門上を狭めることはありません。
3:× 高音発声時には、輪状甲状筋が収縮して声帯は伸長し、緊張が高まります。
短縮するのではありません。
4:× 地声発声時には、甲状披裂筋(声帯筋)が収縮して声帯が厚く保たれます。
弛緩するのではありません。
5:× 持続発声は呼気で行われるため、横隔膜は徐々に上昇して肺の容積を減らしていきます。
下降するのは吸気時です。
【ポイント】
声の高さを上げる主役は輪状甲状筋で、声帯を前後に引き伸ばします。
地声は「甲状披裂筋も働いて声帯が厚い」、裏声は「輪状甲状筋が優位で声帯が薄い」と対比して覚えましょう。
【用語】
仮声帯:声帯の上方にあるひだで、前庭ヒダともいい、通常は発声に関与しない。
裏声:声帯を薄く引き伸ばして出す、高い音域の声のことである。
輪状甲状筋:声帯を伸ばして緊張させ、声の高さを上げる働きをする筋である。
甲状披裂筋:声帯の内部を構成する筋で、声帯の緊張や厚みの調節に働く。
横隔膜:胸腔と腹腔を隔てるドーム状の筋で、吸息の主役となる。