正答5
解説
正解は5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
心原性脳塞栓症は、心臓内でできた血栓が脳の動脈に流れて詰まる脳梗塞です。
血栓が大きいため、脳の太い動脈が突然閉塞しやすいという特徴があります。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
最大の原因は非弁膜症性心房細動で、左心房内にできた血栓が流れて塞栓を起こします。
2:× 正しい記述です。
再発予防には、ワルファリンなどの抗凝固薬が有効です。
3:× 正しい記述です。
心原性脳塞栓症は、日本では脳梗塞全体のおよそ2〜3割を占めます。
4:× 正しい記述です。
血管が突然閉塞するため、症状は発症時に一気に完成します。
5:○ 誤った記述です。
心原性脳塞栓症は太い皮質枝領域に広い梗塞をつくることが多く、穿通枝領域の梗塞が多いのはラクナ梗塞です。
【ポイント】
脳梗塞の3病型は、心原性脳塞栓症(突発完成・広範囲)、アテローム血栓性脳梗塞(段階的進行)、ラクナ梗塞(穿通枝・小梗塞)です。
再発予防は、心原性では抗凝固薬、非心原性では抗血小板薬が中心です。
【用語】
心原性脳塞栓症:心臓内にできた血栓が脳の動脈を詰まらせて起こる脳梗塞である。
非弁膜症性心房細動:心臓の弁に異常がなく心房が不規則に震える不整脈で、血栓ができやすい。
抗凝固薬:血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ薬である。
穿通枝:脳の太い動脈から深部へ入り込む細い枝で、ラクナ梗塞の原因となる血管である。