正答5
解説
正解は5です。
この問題は機能障害に当たらないものを選ぶので、○ が答え(機能障害ではないもの)です。
ICF(国際生活機能分類)は、生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの次元で捉えます。
このうち「機能障害」は、心身機能・身体構造の次元に生じた問題を指します。
したがって、歩く・移動するといった課題の遂行の問題は機能障害ではなく、「活動制限」に分類されます。
【選択肢別解説】
1:× 構音障害は「音声と発話の機能」の障害で、心身機能の問題です。
そのため機能障害に該当します。
2:× 片麻痺は筋力や運動の随意的制御の機能の障害で、「神経筋骨格と運動に関連する機能」に含まれます。
機能障害に該当します。
3:× 半側空間無視は注意や知覚にかかわる「精神機能」の障害です。
心身機能の問題なので機能障害に該当します。
4:× 感覚障害は「感覚機能と痛み」の障害です。
これも心身機能の問題であり、機能障害に該当します。
5:○ 歩行障害は「歩く」という課題を遂行できない状態です。
ICFではこれを「活動」の「運動・移動」に含まれる活動制限として扱うため、機能障害ではありません。
【ポイント】
機能障害は「体や心の働きそのもの」、活動制限は「課題や行為ができないこと」、参加制約は「社会的な場面へのかかわりの問題」と区別して覚えましょう。
片麻痺(機能障害)の結果として歩行障害(活動制限)が起こる、という因果の流れで整理すると混同しにくくなります。
【用語】
ICF:世界保健機関が定めた、心身機能・活動・参加などから人の生活機能を分類する枠組みである。
機能障害:心身機能・身体構造の面に生じた著しい変異や喪失といった問題を指す。
活動制限:個人が日常の課題や行為を実行するときに生じる難しさを指す。
半側空間無視:脳損傷の反対側の空間にある物や人に気づきにくくなる症状である。