ボイラーにおけるキャリオーバの害に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 蒸気の純度を低下させる。
B ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる。
C ボイラー水が過熱器に入り、蒸気温度が上昇して過熱器の破損を起こす。
D 水位制御装置が、ボイラー水位が下がったものと認識し、ボイラー水位を上げて高水位になる。
正答1
解説
正解は1です。
キャリオーバによる害を問う問題です。
キャリオーバとは、ボイラー水が水滴や泡の状態で蒸気とともにボイラー外へ運び出される現象です。
【記述別解説】
A:○ 正しい記述です。
ボイラー水中の不純物や水分が蒸気に混入するので、蒸気の純度が低下します。
B:○ 正しい記述です。
プライミングやホーミングによりボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなります。
C:× 蒸気温度が上昇するという点が誤りです。
ボイラー水が過熱器に入ると、水分の蒸発に熱が使われるので、蒸気温度は低下します。
また、ボイラー水中の不純物が過熱器管に付着し、焼損を起こすことがあります。
D:× 水位の認識が逆です。
水位制御装置は水位が上がったものと認識してボイラー水位を下げてしまうので、低水位事故を起こすおそれがあります。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述AとBを、過不足なく挙げた組合せです。
2:× Cは誤った記述なので含まれません。
3:× Dは誤った記述なので含まれません。
4:× Cは誤った記述で、正しいAも抜けています。
5:× CとDはどちらも誤った記述です。
【ポイント】
キャリオーバの害には、蒸気純度の低下、水位確認の困難、蒸気温度の低下と過熱器の汚損、低水位事故のおそれ、ウォータハンマなどがあります。
過熱器に水が入ると「温度は下がる」、水位制御装置は「水位が上がったと誤認する」と覚えましょう。