鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の燃焼安全装置に関するAからDまでの記述について、法令上、定められているもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。
A 燃焼安全装置とは、異常消火又は燃焼用空気の異常な供給停止が起こったときに、自動的にこれを検出し、直ちに送気の停止ができる装置をいう。
B 燃焼装置には、原則として燃焼安全装置を設けなければならないが、燃料の性質又は燃焼装置の構造により、緊急遮断が不可能なボイラーでは、設けなくてもよい。
C 燃焼安全装置は、作動用動力源が復帰した場合には、自動的に燃料供給の遮断が解除されるものでなければならない。
D 燃焼安全装置は、燃焼に先立ち火炎の誤検出がある場合には、燃焼を開始させない機能を有するものでなければならない。
正答5
解説
正解は5です。
ボイラー構造規格第85条に定める燃焼安全装置の規定を問う問題です。
この問題は、法令に定められているものの組合せを選びます。
【記述別解説】
A:× 燃焼安全装置は、異常消火又は燃焼用空気の異常な供給停止が起こったときに、自動的にこれを検出し、直ちに燃料の供給を遮断できる装置です(第85条第1項)。
送気を停止する装置ではありません。
B:○ 燃焼装置には燃焼安全装置を設けなければなりません。
ただし、燃料の性質又は燃焼装置の構造により緊急遮断が不可能なものなど、第84条第4項各号に当たる場合は設けなくてもよいとされています(第85条第1項ただし書)。
C:× 燃焼安全装置は、作動用動力源が断たれている場合や復帰した場合に、自動的に遮断が解除されるものであってはなりません(第85条第2項第2号)。
動力が戻っただけで燃料が流れ出すと、炉内でガス爆発を起こすおそれがあるためです。
D:○ 燃焼に先立ち、火炎検出機構の故障などで火炎の誤検出がある場合は、燃焼を開始させない機能を持たなければなりません(第85条第4項)。
【選択肢別解説】
1:× 定められていない記述AとCを含んでいます。
2:× 定められていない記述AとCを含んでいます。
3:× 定められていない記述Aを含んでいます。
4:× 定められていない記述Cを含んでいます。
5:○ 定められている記述BとDだけを過不足なくあげています。
【ポイント】
燃焼安全装置は、動力源が断たれたら直ちに燃料を遮断し、復帰しても自動では解除しないものと覚えます。
自動点火のボイラーでは、点火できない場合に燃料を遮断し、手動操作をしない限り再起動できない構造も求められます。